原因とメカニズム
梅雨の時期には、以下の4つの気団が東アジアに存在する。
- 揚子江気団 - 中国北部・モンゴルから満州にかけての地域に存在。暖かく乾燥した大陸性の気団。
- オホーツク海気団 - オホーツク海に存在。冷たく湿った海洋性の気団。
- 熱帯モンスーン気団 - インドシナ半島・南シナ海から南西諸島近海にかけての地域に存在。暖かく湿った海洋性の気団。インド洋の海洋性気団の影響を強く受けている。
- 小笠原気団 - 北太平洋西部に存在。海洋性の気団。
春から夏に季節が移り変わる際、東アジアでは性質の違うこれらの気団がせめぎ合う。中国大陸方面では北の揚子江気団と南の熱帯モンスーン気団が、朝鮮半島・日本列島方面では北のオホーツク海気団と南の小笠原気団が、それぞれせめぎあう。北側の気団同士、南側の気団同士は、性質が似ていることなどから衝突せず、前線は形成されない。
北と南の気団が衝突した部分には、東西数千kmに渡って梅雨前線(ばいうぜんせん)ができ、数ヶ月に渡って少しずつ北上していく。この前線付近では雨が降り続くが、長雨の期間は各地域で1か月~2か月にもなる。これが梅雨である。